技術者の足跡 -亀○首大砲試射場跡-

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
この亀○首大砲試射場には
当然、兵隊さんも従事していたと思いますが兵器試験場である以上、
おそらく沢山の技術者の方も携わっていたと思われます
戦時中、軍事産業で磨かれた技術が
戦後日本の復興と発展に大きく貢献した事は皮肉な話です
ゼロ戦などのエンジン技術者が戦後、自動車業界の技術者となり
プリンス自動車(後の日産)やスバル自動車の
エンジン製造技術に生かされたのはある種有名です

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
旧日本海軍の連合艦隊は開戦時、世界でも有数の大艦隊でした
(それに驕りがあった事が後に日本を苦しめる事になるのですが)
この施設で働いていた技術者も日本の勝利を信じ、誇りを持って
働いていたのでしょう

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
やはり戦争施設遺構に来ると
そんな事も考えずにはいられません・・・
そう思いながら、この藪に包まれた遺構を見上げると
なんとなく当時の技術者の
色んな思いが詰まった建物なのかなぁと。
ちょっとだけそう感じつつ、この遺構探索を終了しました


密林の中の廃墟(3) -亀○首大砲試射場跡-

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
あらためて調べてみても事務所としか記述がない
まぁ事務所は事務所であって、
それ以上でもそれ以下でもないって事でしょう。

Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
建物は複数が連なるように成っていて、建物同士は中で繋がっていました。
合わせると結構な面積です。

Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
藪に包まれた廃墟の中にいると、最初こそ圧倒されたものの
不思議と神秘的にさえ感じてきます。
アンコールワットってこんな感じ?見た事ないけど。
今でこそかなり異様な雰囲気を醸し出しているこの遺構ですが
建物自体はイギリス製の煉瓦で、当時はかなりハイカラな造りだったんだと想像されます
でも・・・ハイカラなんて言えるのも今の時代だからかもしれませんね


密林の中の廃墟(2) -亀○首大砲試射場跡-

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
亀○首大砲試射場跡、続けます

Nikon D200 + Nikkor AF35mm F2D
さて、この煉瓦製の建物が何であるか?
昨日の記事で全て分かっている風な事を書いてましたが・・・
すんません、実はよくワカリマセン |ω・`)
ただ、事務所であった事は確かなようです
まー試験施設ですから大切な軍事機密書類も扱われていた
事務所だったんでしょう!(テキトー) ヽ( ・∀・)ノ┌┛ガッΣ(ノ`Д´)ノ

Nikon D200 + Nikkor AF35mm F2D

Nikon D200 + Nikkor AF35mm F2D
しかし遺構自体、その存在は認知されているものの
ほぼ放置状態のこの遺構
かなり荒れ放題の状態です。
天井は抜け落ち、残っているのは
建物であった事を示す外壁のみ。(そういえば川棚魚雷試験場もそうだな)
今までもいくつか煉瓦造りの建物を紹介しましたが
同じ煉瓦造りでも周りの雰囲気でこうも印象が変わるんですね
あ、まだ続きます^^


密林の中の廃墟 -亀○首大砲試射場跡-
ちょっと間が空いてしまいましたが
亀○首大砲試射場跡、後半再開です。
覚えておいででしょうか?まだ終わってなかったんですw

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
先日紹介した烹炊所からさらに山手の方へ行くと
・・・・・何とも迫力のある遺構が藪の中に今も存在してました

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
南米の密林にある
古代遺跡を見つけたような感覚です

Nikon D200 + Nikkor AF35mm F2D
さらに湿った空気がご丁寧に
雰囲気を盛り上げて(?)くれました
うーん、この雰囲気。此処はナカナカ難敵のニホイがします・・・・
しかし、この遺構を目の前にして
ちょっぴり(カナリ?)興奮してる自分がいました
果たして密林に現れたこの建物の目的は!?
どんな結末が待っているのか?続きは次号!!ヽ(`Д´)ノ


軍港の幻影(5) -亀○首大砲試射場跡-

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
船着場跡が残っていました
石積みの立派な船着場です
ここに軍事機密でもある最新試作大砲が
船で持ち込まれていたのでしょう
見ての通りこの試験場は海際に作られているのですが
大砲の試験時には海へ向かって試射実験されていたそうです
近くを通る漁船とか大丈夫だったのか???

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
この巨大な穴は 「測定室」(実際見るとデカイ!)
ここでは 「弾道の速度計算」 や 「砲弾の貫通力」
「敵に与えるダメージの検証」 など様々な試験が行われてました。
中の壁は二重構造になってます
やはりいい材質のコンクリートを使っているのか
とても戦時中のものとは思えないほどしっかりしてました


軍港の幻影(4) -亀○首大砲試射場跡-
ちょっと引っ張ってますが、今日まで烹炊所跡です

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D
かつて大勢の兵士達が食事をとった場所
食堂というと和気あいあいとした食事光景が浮かびますが
当時はどうだったのでしょう
戦場だったワケじゃないし、それなりに会話を交わしながら
食事を楽しむ事ができたのか?
時には屈強な男達が集まりここで酒をくらい、軍歌を歌ったり・・・・
それとも上官の手前、ただ黙々と食事をとるだけの空間だったのか
60年以上前の光景に思いを馳せます
明日で前半戦終了予定でっす


軍港の幻影(3) -亀○首大砲試射場跡-

Nikon D200 + Nikkor AF35mm F2D
崩れたコンクリがいい感じに荒廃感を出してます
これっておそらく70年以上前のコンクリートなんですよね
耐用限界はもう少し先か・・・・

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
シンと静かな空気の中、光が差し込む姿が印象的

Ricoh GR Digital II

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
ここで、この試射場の歴史に関し少し触れますと
歴史は意外と古く、明治31年 (1898年) には設置されています
今まで紹介した戦争遺跡もそうでしたが
やはりこの頃に軍設備は集中して建設されています
軍備増強が急務を要した。そういう時代背景だったんでしょうね
その後、昭和6年 (1931年) にも設備が増強され、
より重要な試験を担うようになっていきます
現在残っている建物の多くは、この頃に設置された物のようです
川棚の魚雷発射試験場もそうだったように
ここも一般の方は存在を知らない極秘施設だったのかもしれませんね
あ、でもデカイ大砲を試射するんだから隠しようがないのかな・・・?
つづく


軍港の幻影(2) -亀○首大砲試射場跡-
引き続き亀○首大砲試射場跡にある烹炊所です

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
かまどのような跡が残っていました
ここで炊き出しをしていたのかな?

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
コンクリート製の建物は今でも意外にしっかりしています
どれくらいの兵隊さんがここに従事していたのでしょう

Nikon D200 + Nikkor AF35mm F2D
錆びて穴が開いたバケツ。
いつの時代のものなのでしょうか・・・・?
ここは海の近くです。潮風のせいで錆びるのも早そう。
今となって廃墟を彩るいいアイテムであるのは間違いないです
まだまだ続きます


軍港の幻影 -亀○首大砲試射場跡-
広島は呉市にある、亀○首旧海軍工廠大砲試射場跡へやって来ました
戦前に作られたというトンネルを抜けると
海岸と共に目的の遺構が見えてきました

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
ここ大砲試射場跡はその名の通り、
戦時中、大砲の発射試験が行われた軍施設です
呉と言えば軍港、そして旧日本海軍の魂の結晶
「戦艦大和」が建造された地でもあります
その大和が誇る、あの46センチ主砲の試験もここで行われたそうです

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
まず眼前に現れたのは烹炊所(ほうすいしょ)跡
きっと兵士食堂の事でしょう
ここで沢山の兵隊さんが食事をしていたと思われます

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Nikkor AF35mm F2D
建物内部の天井には真っ黒な煤が残っていました
戦後、多くの軍施設が進駐軍によって焼却処分されました
この煤もその痕跡なのでしょうか
続きます


| ホーム |