終幕、摩耶観 -摩耶観光ホテル-
調子こいて随分引っぱってしまったマヤカンも本日で終了です
長らくお付き合いいただいてありがとうございます。

Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D
しかし一度の訪問ではやはり、ホントに納得のいく写真って
数カットしか撮れませんね
言い訳に聞こえますか?
まぁ言い訳ですからw(開き直り)
今更ですが、あの場所、もうちょっと撮りようがあったよなぁ。とか
あ、あそこ撮ってないわ。とか、けっこうやり残した感はあったり...
果たして再訪するチャンスは今後あるのかなぁ?
とにもかくにも、初めの低テンションはどこへやら。
興奮させてもらいましたよ、マヤカンさん

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
普段、廃墟でポートレートめいたものは殆ど撮りませんが
気分が高潮してたのか、こんなモノ↓も撮ってみたりw(やっぱり観光気分?)
ポートレートというか記念写真ですな、これは^^;

廃墟スキーにその名を轟かせるようになって
かなりの月日が経つマヤカン。
しかしいつ取り壊されてもおかしくないのが廃墟の持つ運命・・・
ここマヤカンとて例外ではありません。
時折こうして廃墟撮影はやっているものの、
マヤカンは私には縁のないものかと思っていました。
が、在る内にこうやって目にし、撮影する事ができて
本当に幸せな時間を過ごす事ができました
できる事なら再会を願いたいものですが
こればかりは分かりませんよね。
いつの日かここを再訪する事があっても変わらぬ姿で在る事を祈ります
ありがとう。摩耶観 (`・ω・´)


朽ちたる光景 -摩耶観光ホテル-
マヤカン。まず浮かぶ光景は
今まで紹介してきたような窓から差し込む光、
丸いステンドグラスの窓、広いホール、シャンデリア。
いわゆる「美しい廃墟」としての姿。
しかし摩耶にもそれ以外に廃墟然とした姿がありました

Ricoh GR Digital III

Ricoh GR Digital III

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
これらの光景は好みが分かれそう!?かな
でもこれもまぎれもなくマヤカンの姿のひとつです

Ricoh GR Digital III

Ricoh GR Digital III

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Ricoh GR Digital III
私はこの光景を見た時
「あぁ、マヤカンもやっぱり廃墟なんだ」
と再認識しました。(いや、まぁ当たり前なんだけど)
マヤカンはたくさんの写真を見た事があるだけに
ちょっと観光気分もあったんでしょうね
美しいイメージばかりが先行している部分もあったし。
んでも、こういう姿も悪くないっすよ。摩耶さん^^
明日で摩耶観シリーズファイナル!?かもしれない
( ゚Д゚)ハッキリシロヨ!ゴルァ!!


廃墟、再考 -摩耶観光ホテル-

Ricoh GR Digital III
あらためて廃墟の魅力を考えてみた
魅せるために創られたワケでない空間が
なぜにこんなにも美しいと感じるのだろうね?

Ricoh GR Digital III
時間だけが生み出す事ができる造形
自然に崩れゆく壁、床、柱
風化とともに生まれる錆
誰かが植えたわけでもない自然の植物
そのひとつひとつが
無言のメッセージを持っているよう

Ricoh GR Digital III
「廃墟になぜ惹かれるか」
明確に答えが言えない
人それぞれ理由があるのは分かっているけど
自分の中だけでも答えがいくつもありそうだから
違う廃墟に訪れる度に
異なる感情が湧き上がっている気がするから

Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D

Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
あらためて摩耶観で撮った写真を見直して
そんな事を考える。
そういう気持ちになるのも
やはり摩耶が特別な存在だと
心のどこかで感じているからかもしれない。
いやー今日も語ってしまいました。ponichiサン (∀`*)ゞ
もうちょい続くズラ


Monochrome Maya -摩耶観光ホテル-
引き続きマヤカンです

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
そんな目で見ないでくれ。こえーよ・・・・
アンタ目が血走ってるって。

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Ricoh GR Digital III

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
緑の美しい摩耶観ですが、あえてモノクロにしてみましたよ
でも、それでもやっぱり摩耶は美しかった。
光と影、明と暗、ぐりとぐら。撮っててここまで光を意識する廃墟もめずらしいです
館内は思った以上に暗く、明暗の差もはげしいため
撮影するのに楽な環境じゃないですが、逆に撮り応えもありました。
というか撮ってて楽しかった。ホント^^
まだだ、まだ終わらんよ


その身にある運命 -摩耶観光ホテル-
マヤちゃん入りまーす (・∀・)

Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
マヤカンはご覧のとおり、見事な装飾がなされています
昭和初期の営業時は単なる宿泊施設としてでなく
リゾート色の強い、上流階級向けの高級ホテルだったようです

Ricoh GR Digital III

Ricoh GR Digital III
ウソかマコトか昔は昭和天皇が宿泊なされた事があるという説も・・・・

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Ricoh GR Digital III
1932年に営業開始と長い歴史を刻んでいるものの、
時代に翻弄され開業と休業を繰り返し、
ホテルとしての営業期間はけっして長くないマヤカン。
そのマヤカンの運命を辿ると
廃墟となるべくして生まれてきた・・・
そんな気さえしてきます。
続きますのだー


光、そして廃墟(2) -摩耶観光ホテル-

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D
この日は天気に恵まれました
ちょっと汗ばむくらいの陽気。
(というか、登山中は汗ばむどころじゃなかったが><)
しかし建物の中はとても涼しく、スッと汗が引いていきました・・・・
このヒンヤリとする感覚、摩耶には特に雰囲気にあってましたね
なんだか教会の中に入ったような感覚とでもいいましょうか。

Ricoh GR Digital III

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
私はもともと、廃墟の中でもどちらかと言うと
鉱山・産業跡系、軍事遺構を好みます
ホテル系は苦手って程じゃないにしろ
あまり積極的に行こうと思う部類じゃないんですが、ここは別。
機会があれば行ってみたいと思っていたトコロでした
正解です。やっぱり来てよかった・・・・(やっぱり食わず嫌いはだめだね)
リピーターを惹きつけてやまない魅力を垣間見た気がします
まだまだ続きます^^


光、そして廃墟 -摩耶観光ホテル-

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
「パキッ―」
瓦礫を踏みしめる度に
白い壁に囲まれたホールの静寂を切り裂く。
私は慎重に、且つ心に刻み込むように
その足を進め、一歩一歩被写体に近づいて行った。
あ、この導入のノリはもういいですかw
(けっこう気に入ってたりして...(∀`*)ゞテヘッ)

Nikon D40 + Nikkor Ai 50mm/F1.4S

Ricoh GR Digital III
まぁともかく美しさに言葉を失うのは久しぶり。
息を呑むという表現がピッタリです

Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
このマヤカン、少し廃墟をかじった方なら
その名を聞かぬ人はいない程、ウルトラ有名物件ですが
初めて見るという人もいるかもしれませんので、いちおう説明を。
-摩耶観光ホテル-
1929年に摩耶鋼索鉄道の福利厚生施設として建設され、
1932年よりホテルとしての営業を開始した。
鉄筋コンクリート造で、軍艦を連想される外見から「軍艦ホテル」と呼ばれた。
しかし1944年に第二次世界大戦の激化により、
摩耶鋼索鉄道摩耶ケーブル線が不要不急線として運行が停止されたため、
ホテルの営業も翌1945年に休止となった。
休止中の空襲により大きな被害を受けたため復旧が遅れるが、
戦後の1961年に全面改装の上で再オープン。
内装は1959年春に大阪で解体された豪華客船「ふらんす丸」
より装飾品などを買収し改装された。
しかし台風等による被害で、1967年頃にホテルの営業を休止。
その後1974年頃より学生のゼミ合宿やサークル合宿専用の「摩耶学生センター」
として転用されたが、震災前の1994年に学生の合宿所としての使用も停止された。
参考資料:Wikipedia
( ´_ゝ`)ふーん
今回、先は長いぜベイベー


Prologue -摩耶観光ホテル-
注:今日は文字が多いです。語らせていただきます
(演出上、本文中に多少誇張した表現がございます。予めご了承下さい)
9月某日、私は夜の高速を車で走りながら
いまいち盛り上がらない気持ちに違和感と苛立ちを覚えていた。
今から日本でも屈指の廃墟に向かうというのに。
早朝。現地に到着し軽く仮眠をとった後、険しい山道を登った。
「ソコ」へ向けて。
しかしまだ気持ちにスイッチが入った気がしない。
なまった体にムチを打ち、途中崖から足を滑らせ、
疲れきって引き返そうかという気持ちをも頭に浮かべつつ
必死に登った先に 「ソレ」 はあった。
マヤカン
あまりにも有名で、あまりにも美しい事で知られる廃墟。
ソレが目の前に現れた時、まだ私の中には変な違和感が残っていた
興奮しないのである。
あのマヤカンが目の前にあるのに。
沢山の有名サイトや写真集で目にした、
あの廃墟がそこにあるのに。
ただその時、体の奥に感じる「ある感覚」に気付いた。
これに似た感覚は以前に経験した事がある
それは―
端島に初めて上陸した瞬間に感じた感覚。
あまりにも非現実すぎる光景に
興奮する事もなく、ただただ心が無になる様な感覚
心がまるで波ひとつない凪の海みたいな感覚
しかし、そう時間もかからずその穏やかな心が
次は興奮に震えだす事になる
そう思った時、私の中にあの端島に初めて行った時の記憶が
フラッシュバックしていた
ただ違ったのは端島の場合、上陸した次の瞬間に一気に興奮が
襲って来たのに対し、ここ摩耶はシャッターを切るにつれて
どんどん心の奥から湧き上がってきた感じ。
引き込まれて行ったと言うべきか。。。
とまぁちょっと小説仕立てにしてみましたが (/ω\)ハズカシーィ
あながちウソは言ってないんですね、これが。
正直に言います。私は摩耶観に対し、そこまで強い執着心はありませんでした。
あまりにも有名だし、沢山素晴らしい写真もweb上にあるし。
まぁいつか行く機会があれば行こうかなぁ?くらいな感じ
だからこの「違和感」の正体も分かってました
「せっかく摩耶に行くんだから気合入れていこーぜい!」
と自分を奮い立たせようとしても
イマイチ盛り上がらなかったんですよ。ホント
ジッサイに摩耶観を目の前にするまでは。
しかしそこは流石に日本を代表する廃墟さん
いや、素晴らしかったです
中に入った瞬間、みるみる自分が紅潮していくのが分かりました
キタキタ!これ!この感覚だよ!
まぁあとはいつも通りの私ですねw
「ウッヒョォォ―――!!」
と心の中で叫びながらシャッター切ってました。
(ホントに叫んじゃ怒られちゃうからね^^)

Ricoh GR Digital III

Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
という事で明日からマヤカンです。ごひいきに。


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