繁栄の跡(3) -崎戸炭坑跡-

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
永遠に続くと思っていた生活
そんな生活は閉山とともに去っていった

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.8D
捨てられた存在
廃墟というものは大半がそういう存在

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.8D
でも捨てられるものがあるから
生み出されるものがある。
新しく始まるものがある。

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.8D
この崎戸炭鉱は40年前にその役割を終えました
今までここで紹介してきたように
住居跡、学校、遊戯施設、そして炭鉱跡。
人々が汗を流した場所、子供達が学び育った校舎
歓声がこだました場所・・・
人々の生活がそこにあった痕跡が確かにありました
この廃墟群は近年、撤去され始めていますが
その事実は変わる事なく伝えられていく事でしょう
願わくば、その痕跡であるこの廃墟群をもう暫くの間
この崎戸で見ていたい。そんな気もします。


繁栄の跡(2) -崎戸炭坑跡-

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
廃校は何度か行った事があるが
ここまでのプールはなかったな

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.8D
プールに入る階段が木製であるところが時代を感じる?
ちなみにこのプールには海水が使われていたそうです
海のすぐそばだからね

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.8D

Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.8D
昭和43年閉山だからこのプールが最後に使われたのは
40年程前の事なのでしょう。
静寂が包むこの空間には人の面影はあまり感じられませんでした
しかしながらどこか懐かしい・・・
そんな感情がふと沸き起こるのは
この廃墟が持つ素朴な雰囲気故の事なのでしょうか
明日ももう少しだけ紹介しますね


繁栄の跡 -崎戸炭坑跡-
2009年もいよいよ終わりが近づいてきましたね
最後(になるか分からないけど)はやっぱり廃墟で締めとこうかなと。

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
度々当ブログに登場している崎戸廃墟群です
鉱員達が使用していた施設のひとつ、プール跡が残っていました

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.8D

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
最盛期には、2万6千人を超える人達が生活していた崎戸炭鉱。
当然、鉱員とその家族が生活していたワケで
当時は沢山の子供達がいた事でしょう。
子供の歓声が大きく響いていたハズのこのプール跡は
かつて鉱員住宅が並んでいた場所の近くで
人目から隠れるようにひっそりと今も存在していました。
続くです


ホンモノ
今年の夏、「もどき」という記事をエントリーした事がありました。
遠目にしか東京タワーをいうものを見た事がなかった私は
「おーまるで東京タワーみたいだー♪」と自分的には思ってエントリーしたのですが・・・

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
・・・・ぜんぜんちゃうやん。(´・ω・`)
迫力がダンチやん!←当たり前
(*´д`*) ハ、ハズカシィ・・・身の程知らずでした
(みなさんのやさしいコメが身に染み入る;;)
つうか12展ついでにナニちゃっかり観光してんだよって話ですかね?
( ゚Д゚)<廃墟行けよ廃墟!!
イイジャン、ちゃんと見た事なかったんだから!
廃墟遠征はまた今度あらためて・・・・♪

Ricoh GR Digital III
こんなんも撮ったよ☆


心に響く遺構 -石原岳堡塁-

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.8D

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
それにしてもいい色をしています♪
この石積みは100年以上前に築かれたもの。その事実だけで感動しますね
紀元前何世紀に造られたという遺跡はモチロンすごいのですが
この近代日本に造られたものは、やけにリアル感があって
訴えてくるものを肌で感じる気がします
自分が好きな時代だからかな?

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Nikkor AF 70-210mm F4-5.6D
しかし、このような軍事施設が、明治32年に竣工し、
昭和4年に陸軍の台帳から削除され、かなりの期間を経過しているのに、
今日まで、よくこのような状態で残っていたと思います。
今まで全く存在を知らなかった遺構ですが、見れてよかったと思います
こういう趣味を持たなかったら来る事もなかったでしょう
歴史を感じるものはやはり心に響くものがありました
石原岳堡塁探索 任務完了也 ( ̄^ ̄)ゞ〃


坂の上の要塞 -石原岳堡塁-

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
銃眼の部屋を後にして

Ricoh GR Digital II
光のある世界へ戻ります

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
ん~でもこの要塞が造られた頃の時代背景は
今ドラマ化され話題でもある司馬遼太郎の代表作「坂の上の雲」の時代。
私が尊敬する秋山兄弟が活躍していた時代なのです
それを思うだけで感無量なのですよ

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.8D
こういった石造りの要塞は全国各地に残されていますが
基本的な造りは大体同じのようですね
石造りの遺構は煉瓦造りより断然丈夫です
ほぼ完璧に当時の姿をのこしていました
石原岳堡塁、明日までです


銃眼からの光 -石原岳堡塁-

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
違う部屋にやってきました
ここにも同じように銃眼が並んでいました

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Nikkor AF 70-210mm F4-5.6D
差し込む光が本当に美しかった...
しかしこの部屋で従事していた兵士は
当然ながらそんな事言ってられなかったでしょう

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.8D
この銃眼からライフルを構え、露助(ロシア兵)を待ち構えていたのでしょう
といっても実際この要塞で戦闘になる事はありませんでした
ちなみに銃眼から見えているのは反対側の銃眼です
まだ続くよ


明治の要塞(2) -石原岳堡塁-
ここ石原岳堡塁は訪れてみると、思っていた以上に状態がよかったです
大久野島の堡塁もいい状態でしたがここも負けてませんね
というか、ここはあまり知名度もなく訪れる人は少ない様子...
(地元の方も存在をあまり知らないようです)
それだけに荒らされる事もなく痛みも少ないと思われます
何より補修とかで変に手を加えられたりしてないから、
ほぼそのまま当時の姿が見れるのがイイ!

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
堡塁内部へ入るには真っ暗のトンネルを通っていきます
探索にはヘッドライトは必需品です
頭にヘッドライトを付け、内部へ侵入開始!ワクワクしますw
ん~最近この手の物件の時、フォトブログというより
探索ブログになってる気がする・・・

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
辿りついた先には銃眼が並ぶ部屋
外から差し込む光が美しい光景をつくってました
しかし天井をライトで照らすとコウモリさんが!!Σ(||゚Д゚)ヒィィィィ
コウモリさんを刺激しないように撮影開始です
まぁコウモリもヒマでしょうからたまにはいいでしょう

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
堡塁内部の探索は明日も続きますデス


明治の要塞 -石原岳堡塁-
今回は廃墟というか、戦争遺構です
産業遺産とならんで私が好きなジャンルとなります
撮影したのはちょうど去年の今頃だったんですけどね
ちょっと眠らせてました。より熟成度が増した事でしょうw

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
長崎県佐世保市。
ここにはかつて旧日本海軍の軍港、佐世保港がありました
今では海上自衛隊の母港となっています
明治時代、開国した日本は海外列強による侵略を防ぐ為、
軍港として大湊港・横須賀港・舞鶴港・呉港・佐世保港の5港を
軍港として指定しました。
明治期、島国である日本にとって軍艦・軍港は国土防衛の最重要拠点。
当然のごとく防衛の為、全国各地の軍港の周辺には要塞が築かれていきます
そしてここ石原岳堡塁は佐世保軍港防衛の為に設置されました

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4

Nikon D200 + Tokina AT-X 124 PRO DX 12-24mm F4
ここ石原岳堡塁は、1897年(明治30年)起工、1899年(明治32年)に
竣工したと記録にあります。これまた100年以上前ですね
しかし実際には戦闘に使われる事なく、昭和4年には陸軍の台帳から除籍されています
続きますよ


感謝 -2009/12/12展を終えて-
福岡から東京へ。写真展をやる為に。
そんな事になろうとは、ブログを立ち上げた一年前は思いもしなかった
そして2009年12月12日(土)、渋谷で写真展に参加してきた

結果を先に言うと、終日人が途切れない。というか会場から溢れる程の盛況、
熱気で溢れかえった写真展となった

見慣れない街の中、到着して慌ただしく出品作品の展示作業を行い
他の出展者の方との挨拶もままならぬまま開場。
個性豊かな様々なジャンルの写真達がところ狭しと並ぶ。刺激を受ける。
開場中にも沢山の出会いがあった。
忙しい中わざわざ足を運んでくれた、今までweb上だけのお付き合いだったブロガーの方々。
今まで顔も名前も知らない、当ブログ閲覧者の方も告知を見て来てくれた
(中学生のキミ、ありがとう。そのうちコメントも待ってるよ^^)
中にはせっかく来ていただいたのに、
たてこんでてお会い出来なかった方もいらっしゃった。
来場いただいた方、本当にありがとうございます。そしてごめんなさい
1人1人、もっとゆっくり話をしたかったです。
何だか慌ただしい応対しかできませんでした。

私事ですが、埼玉にいる姉と姪も足を運んでくれました (∀`*)ゞ
そして、このブログを立ち上げるずっとずっと前から
私が密かに見ていた、あるブロガーの方との奇跡的な出会い。
短い時間だったけど、一緒にカメラ片手に歩いた渋谷の街。


写真展終了後、興奮冷めやらぬまま突入した打ち上げ&忘年会
夜通し続きました(途中、寝ちゃってごめんねゴメンネorz)


濃密な経験と思い出を残し、
怒涛の流れで時間は過ぎていきました

なんだか私の写真ライフの一つの区切りになった気がします
語りたい事がたくさんあるけどここだけじゃ語りきれない(シリーズ化?w)
短い時間だったけど、この時間を共有した出展者のブロガーの方々やお手伝いしてくれた方、お世話になりました。
会場となったspace turbo様にも大変ご迷惑お掛けしてすみません
そして、こんな素晴らしい企画を立ち上げてくれたrealgraphicaさん、本当に感謝の気持ちでいっぱいです
事前準備に参加できなかったのが本当に心残りで申し訳なく思うのですが、
・・・・また企画が立ち上がったら、、、行きますw
そして日曜日の夜、福岡へ帰った私を待っていたのは
地元関係での忘年会でした・・・(-_-)ネムー


海辺で朽ちる
ソロバンドック(4) -小菅修船場跡-
まぁ気を取り直して・・・・
そもそも何故ソロバンドックなのか?
船を引き揚げる滑り台がソロバン状に見えたため、
こんな通称がついたみたいようです

Nikon D70 + Sigma EX 15-30mm F3.5-4.5 DG
ソロバンに見える?
俺にゃ見えねぇw

Nikon D70 + Tokina AT-X 28-70mm F2.8
西南戦争があった明治9年度にはここで船舶の修理をしており
西南戦争時の修理船は11隻にも上るそう。歴史を踏んでるなぁ

Nikon D70 + Tokina AT-X 28-70mm F2.8

Nikon D70 + Tokina AT-X 28-70mm F2.8
幕末から明治へ移り変わっていく時代。
そんな時代の長崎は、すでに近代化の第一歩を踏み出していた
近代化への歴史の1ページを少し垣間見た気がしました
・・・・けど、被写体としてはイマイチだったかなw (;´∀`)
以上にてソロバンドック、オワリンコ!


ソロバンドック(3) -小菅修船場跡-
引き続き、小菅修船場跡です

Nikon D70 + Sigma EX 15-30mm F3.5-4.5 DG
こうしてその成り立ち、建物の貴重性を考えると
思ったよりけっこうな価値ある遺構です

Nikon D70 + Sigma EX 15-30mm F3.5-4.5 DG

Nikon D70 + Tokina AT-X 28-70mm F2.8
だけど極度に手厚く保護されているカンジでもなく
(まぁもちろんそれなりにキレイに保存されてますが)
大浦天主堂やグラバー園などの観光地から少し離れているため、
さほど有名でもなく訪れる人も少ないようです
今回訪問した時もえ?ここ?って感じで
なんだかサラリと存在しているという印象でした。


ソロバンドック(2) -小菅修船場跡-
この小菅修船場はあの有名(?)な英商トーマス・グラバーの計画によって
明治元年(1868)12月完成。翌年、明治政府が買収し、長崎製鉄所の付属施設となります。
1884年(明治17年)、三菱所有となり、現在の三菱重工長崎造船所の礎となりました
つまりココが三菱造船(長崎)の出発点なわけやね(何気にスゲェ)

Nikon D70 + Sigma EX 15-30mm F3.5-4.5 DG

Nikon D70 + Tokina AT-X 28-70mm F2.8

Nikon D70 + Sigma EX 15-30mm F3.5-4.5 DG
上記の写真は蒸気式の25馬力巻き揚げ機関の一部。
イギリス製で創立当時のものが残っています(本体は後述の小屋の中にある)
これでロープを巻き上げ、船を引き揚げていました

Nikon D70 + Sigma EX 15-30mm F3.5-4.5 DG
巻き揚げ機小屋には「こんにゃく煉瓦」が使われており、
我が国に現存する最古の煉瓦造り建築と見られています。
―情景豆知識―
【こんにゃく煉瓦】
日本初のこの赤煉瓦は、厚さが4センチ余りしかなく(普通のものは6センチ)、
形はこんにゃくに似ていたから俗に「こんにゃく煉瓦」と呼ばれた。
こんにゃく煉瓦は、明治元年(1868)小管にできた「そろばんドック」の
ウインチ小屋に外壁として使われている。
この建物は日本に現存する最古の煉瓦建築と考えられている。

Nikon D70 + Sigma EX 15-30mm F3.5-4.5 DG
この外壁に使われてるのが
まるでコピペしているかのような、Σ(´Д` )シテナイノ!?
いつになくウザい説明口調のこのブログは明日もまだ続きます


ソロバンドック -小菅修船場跡-
久しぶりに近代化産業遺産ネタです
長崎市小菅町にある小菅修船場跡。通称「ソロバンドック」
日本最初の洋式近代的ドックとして国指定史跡になっています

Nikon D70 + Sigma EX 15-30mm F3.5-4.5 DG

Nikon D70 + Tokina AT-X 28-70mm F2.8
長崎はかつて港町として日本の窓口的役割を果たしていたため
「日本最初の~」というのがけっこうあります。(長崎に限らず古い港町はそうですが)
そうそう写真技術の伝承も長崎なんですよね。
日本最初の職業写真家、上野彦馬も長崎人です

Nikon D70 + Tokina AT-X 28-70mm F2.8

上の図は分かりやすいように私が書いてみました
うそです
設置してた看板を撮りました
でもね、イラストの勉強もしてたんですよ私は!いやまじで。
・・・・まぁいいや。(昔のことだし)
んでまぁ、ともかくこのように船を引き上げてここで修理していたワケですよ
明日はもう少し詳しく説明してみます。(といいつつ引っぱる)


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