赤茶色の世界 -若松鉱山-

Nikon D200 + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HS
鉱物が含む成分のせいでしょうか、
建物が全体的に赤茶色になっているものが多いです
同じ鉱山でも炭鉱だと見られない色ですね
差し込む光に照らされて、これがまたいい色になるんです

Nikon D40 + Nikkor AF50mm F1.4D

Nikon D200 + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HS
施設は大きい事だしまだ先は長い。
ドンドン奥に行きまっせー!

Nikon D200 + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HS
傷だらけになっている男の仕事道具。
スナップオンなんて小洒落たものは使いません!←イミが分かる人だけ読んで下さいw
あ、ちなみに世の中には工具フェチなんて人もいるんですよ
世の中広いですね。

Nikon D200 + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HS
電圧室キタ―――!!
ビリビリビリビリ♪

Nikon D40 + Nikkor AF50mm F1.4D
いや、電圧室が特別にお目当てって程でもないんですが
なんか好きですね。ワクワクします。
この手の機械って
たくさん並んでいればいる程、萌え度もアップ!
えと、若松鉱山まだ続きがあるのですが
一旦インターバル入れます(・∀・)


面影 -若松鉱山-

Nikon D200 + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HS
ここは用具置場のようです。
ここにも「整理整頓」が!
見るたびに私も部屋を整理ry・・・モウイイッテ

Nikon D40 + Nikkor AF50mm F1.4D

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D
閉山した鉱山を見ていつも思いますが
こういう用具類って置きっぱなしなんですよね
片付けた上で回収とかしないようです。
まるで明日からも作業が引き続きあるみたいに・・・
当たり前のように用具が置いたままになってます。
勿論、撮影する側としてはこういう残留物が大歓迎なのですが。

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D
もはや定番
みんな大好き!内線デンワ!(オレだけ?)

Nikon D40 + Nikkor AF50mm F1.4D

Nikon D200 + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HS

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D
閉山の日、
最後にこの部屋を出る時はどんな気持ちなんでしょう?
置き去りにされる、使い慣れた用具類を置いたままで。
モノに感情移入するタイプの私だと
用具と一緒に、大事な何かを置き忘れるような気持ちになりそうです。


暗闇の中に -若松鉱山-

Nikon D200 + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HS
選鉱場とはその名の通り、採掘した鉱物を選別したり
不要物を取り除く作業を行うところです。
コンベアで掘り出された鉱物がガンガン運ばれてきます。

Nikon D40 + Nikkor AF50mm F1.4D
「整理整頓」
工場関連では必ずと言っていいほど目にします。探索を始めて何度見た事か。
見る度にこの探索から帰ったら部屋を掃除しようと思うのです。
思うだけだけどね。

Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D

Nikon D40 + Nikkor AF50mm F1.4D
全体的に暗い建物です。
しかし光が差し込む随所が美しく、妖しく
目に映ります。

Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D

Nikon D200 + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HS
どこからか、水が激しく漏れる音が聞こえてました。
その音がまた大きく、まるでまだこの工場が稼動しているかと
錯覚させる程の音でした。
でももう、この機械は動く事はないのです。おそらく。


残されたモノ -若松鉱山-

Nikon D200 + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HS
鳥取県の山奥にある廃鉱山、若松鉱山
かつては日本屈指のクローム鉱山だった場所。
平成の世に入ってからの閉山になるので
廃墟としてはまだ新しい部類(?)ですが
明治38年に採鉱が始まった歴史のある鉱山でもあります。

Nikon D40 + Nikkor AF50mm F1.4D

Nikon D200 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
クロームは明治時代における日本の近代化を支えた
製鉄産業に使う耐火煉瓦の材料としても使われていたそう。
明治時代の製鉄といえば日本の近代化を象徴する八幡製鉄!
つまりここで採れたクロームを使った煉瓦を八幡製鉄でも使用していた
という事でしょうか。繋がるなー色々と。
時が移った今でも高炉には耐火煉瓦が使われているんですよね、確か。
この鉱山も日本の近代化・高度成長を支えた産業遺構のひとつという事でしょう

Nikon D40 + Nikkor AF50mm F1.4D
私も鉱山遺構はワリと見慣れてきたのですが
鉱山というと九州だと炭鉱が多いし
こういう他の鉱物鉱山を見るのは新鮮ですね。

Nikon D200 + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HS

Nikon D200 + Sigma 10-20mm F3.5 EX DC HS
んま!しょっぱなからステキすぎる眺めが出迎えてくれました。
木造の建物外観からは想像出来ませんでしたが
ズラリと並ぶ機械達。
鉱山にはつきものの選鉱場です

Nikon D40 + Nikkor AF50mm F1.4D
この先の探索にも期待感が高まります


胸に残すもの -H川発電所-
H川発電所も今日で終わりです
けっこう引っ張ってもた

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
ちなみにこの発電所は昭和5年の完成。けっこう古いのです
稼動停止は昭和47年ですから廃墟となって40年近く経っています。
長い、実に長い年月です。
この40年程の間にどれほどの人がここを訪れたのでしょうか

Nikon D700 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D
廃墟に身を置くと、この場で働いていた人
暮らしていた人の事に思いを馳せてしまいます
この感覚は廃墟訪問を重ねても未だ変わる事がありません。

Nikon D700 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
お別れの時間です。
苦労しましたがこの姿を無事に見れて良かった・・・
かくしてこのH発電所は私の「いつか行くぜリスト(廃墟編)」から
「お気に入り廃墟リスト」にその名を移したのでありました。
~おわり~


人々の幻影 -H川発電所-

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
似たようなアングルの写真が続いてますがご勘弁。。。(;´∀`)

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D

Nikon D700 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
何も残っておらず殺風景ではありますが
不思議と温かみを感じる空間。
それは此処が人が創りしものであり、
かつては人が存在していた名残でしょうか
産業遺産的な遺構を訪問すると、
例外なく共通した空気を感じる気がするのです


光射時間 -H川発電所-

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
やがて日も高くなり、光が差し込む時間。
刻々と表情が変わっていきます。

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D
幻想的な空間を演出するのもこの時間。

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
廃墟で光が差し込む場所には
他の場所よりも植物がよく育ちます。
光の恵みってほんとスゴイ

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
続。


自然に還る道 -H川発電所-

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
ちょっと発電所周辺の施設を。
施設と言っても殆ど残っておらず、あるのは僅かな建物の痕跡と
周辺を繋ぐ歩道くらい。
すでに自然に還りつつある姿。

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D
廃墟とは別に「廃道」というジャンルがあります。
私は殆ど撮った事ないですがこんな感じかな?
悪くないすね~♪
前から廃トンネルにはいちど行ってみたいと思っているのですが。

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5
かつて焼却炉だったもの。
これを見て思わず連想したのが
天空の城ラピュタに出てくる、壊れて朽ちたロボット兵。

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5
なにやら建物の基礎みたいな痕跡が。けっこう古そう・・・。
この発電所はかなりの山奥です。
従業員用の当直室くらいは存在していたのでしょう
もしかしたら寮みたいな規模だったのかな?

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5
当然といえば当然なのですが
ここ暫く人が歩いた痕跡が殆どない歩道群でした。
雪が積もったばかりで、まだ足跡のついてない雪道を歩くように
ちょっとワクワクしながら歩いてみました。チョットチガウ?
まだ続。


緑育つ -H川発電所-

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
内部は激しく崩壊しています
欲を言えばもう少し原型を留めている方が好みなんですが
これはこれで魅力的でもあります。
虚無感がいいですね

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
時の流れと風雨が生み出した壁の染み
芸術的にも見えてきます。

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D
残留物は殆ど皆無で、
今在るのは静寂の空間と
此処を根城とした自然の家主達。

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D
退廃の世界に身を置きつつも
活き活きとしているように見えます
印象的な対比

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
続。


純粋たる廃墟 -H川発電所-
いよいよ足を踏み入れます。
いつもこの瞬間は期待と不安が交差する時間。
今回目の前に広がったのは、期待を裏切らない
素晴らしい廃光景。

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D

Nikon D700 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D
アクセスが困難な物件は
辿り着くのも勿論苦労しますが、
その分廃墟の神様は辿り着いた先に
素晴らしいプレゼントを準備してくれてます。
それは―

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
人の手が加わっていない
ありのままの純粋たる廃墟の姿。
自然のままに朽ち、自然の力で破壊された
その光景は聖地というと言いすぎか。

Nikon D700 + Nikkor AF ED70-300mm F4-5.6D

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4
廃墟鑑賞がめずらしくなくなった(?)昨今において
人の手が加わっていない廃墟というのはけっこう少ない。
しかもこの手の廃墟となると、かなり希少です。

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5
続きます


H川発電所 ~Prologue~
9月某日、私の「いつか行くぜリスト(廃墟編)」の
上位にランクされている物件に行ってきました。
場所は九州のとある山奥。またしてもマトモな記述も見つけられないまま、
大体の目星をつけての探索です。(まあ廃墟の場合、大概がそうなんですが・・・)

Ricoh GR Digital III
あった・・・・。
大方の下調べをしてたおかげで案外あっさりみつけました。
・・・・・・ん?橋は?

Nikon D200 + Nikkor AF50mm F1.4D
見事に落ちてます。人の訪問を拒絶してるかのよう。

Ricoh GR Digital III
これを渡れと?
うーん。しょーがないので私の探索歴で初めての川渡りです。
ここまで来ておめおめと帰るワケにもいきません!
しかし思ってたより岩がつるつる滑るうえ川の流れが早い!
サンダルで渡ろうと考えてたがあっさり断念。
ヘタにコケでもしたら機材がオシャカになる為
意を決してブーツのまま川にジャブジャブ入ります

Ricoh GR Digital III
何とか無事渡り終え、一息。
早朝に訪れる山中の廃墟は霧がかかって神秘的。
かつて訪問した曽木発電所を思い起こさせます。

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
愛しの廃墟がもう目の前です。気持ちが紅潮してきます。
カ、カラダが熱いわ!

Nikon D700 + Nikkor Ai AF ED 18-35mm F3.5-4.5D
そして辿り着いた先には
予想通り、素晴らしい光景がありました。(続く)
次回より本編(?)ですw
※冗談ぽく書いてますが、下調べした上にそれなりの準備をして訪問してます。
真似しないで下さいと一応、書いておきますね。特に悪天候や増水時はシャレになりませんです。


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